もうすぐ小学生になる年長さんや小学校低学年の親御さんから
「授業中ちゃんと椅子に座っていれるか、心配・・・」という声を良く聞きます。
授業中じっと座るのは、慣れないと難しいことです。
つい、椅子を斜めにしたりカタカタやったりしてしまう子も多いと思います。
家のダイニングで座っているとき、イスが高くて足の裏が床につかない、ということはありませんか?
基本的に、足の裏が床につかない場合では足はブラブラしてしまうのは自然なことです。

こういう、座面や足の置き場を移動することができるイスにしましょう。
足がおちつくことで、骨盤は立ち、背筋を伸ばすことができます。
感覚統合とは、複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能のことを言います。
椅子に座り続けるという動作も
●五感(触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚)
●固有受容覚(手足の状態・筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる感覚)
●前庭覚(身体の動きや傾き、スピードを感じる感覚)
などの情報を分類したり整理したりして、「座り続ける」という動作ができるようになります。
子ども達はまだ未熟な脳です。
感覚統合を繰り返して、できるようになってきます。
40分座り続けるという事も、すぐできる子とできない子いますが、
最初はできなくても感覚統合を繰り返していくことでできるようになります。
そのためには
動くことで様々な経験をしてこうなったらこうなるを感覚で感じる(脳のトレーニング)が必要です。
必要以上に動いてしまう子
じっとできない子
は刺激を求めて動きすぎてしまう事が多いので、
●椅子の下に棒を置いて、棒の上に足を置く(足の裏からの刺激を感じる)
●上靴の中に芝をいれる
●背もたれの部分に、背中にあたるようにブツブツをつけておく
などで座り続けることができるようになります。
学校では難しくても、家で椅子に座る時に試してみるのもいいかもしれません。
バランスボールを椅子代わりにするのもオススメです。

集団行動において出てくる困りごとは、ただ単にしつけの問題ではなく
感覚統合が上手く行ってないことによるものあります。
感覚統合は、つみきのように積み重なって獲得していくものです。

できないことがあったら、一段階前に戻って獲得する
ということが大切です。
姿勢を保つ、ということは、第二段階ですね。
発育段階の子どもにとっては難しい動きなのです。
しつけの問題ではないので、
怒らなくても厳しくしなくても大丈夫!
発育発達体操など基本的な動きを繰り返して行う事で
獲得できる機能なのです。
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