今回は、妊婦さんのうちに是非やっておいてもらいたい
骨盤底筋群トレーニングを紹介します。
骨盤底筋群とは、恥骨と尾骨、坐骨をハンモック状につなげている筋肉で
1枚の筋肉ではなく、様々な筋肉が何層も重なっている筋肉です。
底には骨がなく、内臓を下から支えています。
妊娠することによって、重さが骨盤底筋群に加わります。
骨がないので、筋肉でその重さを支えないといけません。
妊娠中は、骨盤底筋群トレーニングをすることで尿もれを防いでくれますし
出産する時、お腹に力が入り、骨盤底筋群を緩ませることができる(自分で自在に筋肉の力の入れ加減を調節することができる)と、出産しやすくなります。
【骨盤底筋群トレーニング】
●姿勢は、立っていても椅子に座っていても寝ていてもできます。
最初はあぐらの姿勢でやってみましょう。
慣れてきたらどんな姿勢でもできますから、日常で思い出した時にやってみてくださいね。
●鼻から息を吸い、口または鼻から息を吐きながら
骨盤底筋群(尿を我慢する筋肉)を締めていきます。
お腹やおしり、肩には力が入りません。
●息を吸いながら、緩めます。
繰り返します。
【エレベーター方式】
エレベーターが1階から2階、2階から3階、3階から4階に行くように、
徐々に骨盤底筋群を締めていきましょう。
最初はうまくいかないかもしれません。
一気に力が入ってもしまっても大丈夫です。
緩める時も、4階から3階、3階から2階、2階から1階にゆっくり降りてくるように緩めてきましょう。
★もし、お腹が張ってしまったら、やめてくださいね。
ゆっくりと深い呼吸をしましょう。
★37週すぎて正期産に入ったら、たくさんやってみましょう。
★出産真っ最中の時(りきんでいいよ、と言われた後)は
お腹に力が入って、骨盤底筋群は緩めます。
その筋肉のコントロールができるようにしておくこと、そしてその時の骨盤の向きを正しく取れると、赤ちゃんは産道を通り抜けやすくなります。
産後も、産後1ヶ月検診が終わって痛みが無いようであれば、
積極的にやってくださいね!
産後に尿漏れに悩まされる方は結構多いです。
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