妊娠中でも、産後でも、骨盤ベルトをしたことがありますか？
マタニティや産後向けの雑誌や、ネットの情報でも
あたかも、妊娠中または産後には骨盤ベルトをしないといけない風に書かれていて
「買わなきゃ！」って心理になりますよね。
骨盤は、立体的な作りをしています。
大きな寛骨が、お尻の方から前の方（恥骨の方）まで繋がり
背骨とは仙腸関節
脚とは股関節
で繋がっています。
仙腸関節は、動かない関節と言われていますが（数度、わずかに動くという説あり）
生理周期や、妊娠時、出産時に動く力が働きます。
周りの筋肉や靭帯が硬直していると
その関節の動こうとする力が、ミシミシミシと不快に感じます。
生理前に、腰が重かったり
ミシミシ言っているような感覚、わかりますか？
赤く囲ったところは、
よくキツめのズボンをはくときに閉められてしまう場所です。
ここを締めてしまうと、洗濯バサミのように、
恥骨の辺り（青で囲ったところ）が広がる力が加わります。
キツいジーンズでは股関節の動きも制限されるので
身体を曲げる時に股関節ではなく腰椎を曲げることをしてしまい、
腰痛の原因にもなってしまいます。
一般的に、妊娠用や産後用の骨盤ベルトと言われる物は
青い部分を締めるような作りになっています。
ここを締める事によって、骨盤は全体的にキュッと締まるでしょう。
ただ、
締め付ける事は、体液の循環を悪くします。
股関節周りは、リンパ節があるところです。
リンパ節は、老廃物をろ過するところです。
ベルトをすることで、股関節の動きも制限されるので
腰を必要以上に曲げてしまうことや
椅子に座った時に、骨盤を立てにくい（ベルトが鼠蹊部あたりに食い込みやすい）
ことで、腹筋に力が入れにくくなってしまいます。
できれば、骨盤を体操や整体等で整えたら
自分の筋肉で支えられるようになるといいのですが、
産後の回復が思わしくない方（なかなか起き上がれない）
筋力が弱い方
何もしてないのに骨盤がミシミシ痛い方
は、骨盤ベルトを使うのも手です。
その時は、必ず股関節周りをサポートし骨盤を下から支えてキュッと安定感がある骨盤ベルトを選びましょう。
骨盤サポートベルトと共に、
骨盤周りの筋肉を付け、
ベルトがない時でも筋肉で正しい骨格をキープできるようにしていきましょうね。
まとめ
産後の骨盤ベルトは必要か？
・産後の回復が思わしくない方（なかなか起き上がれない）
・筋力が著しく弱い方
・何もしてないのに骨盤がミシミシ痛い方
は骨盤サポートベルトを利用してもいいでしょう。
（↑ごく少数です）
ほとんどの方は、
・骨盤調整体操や、骨盤矯正（整体）などで骨盤のゆがみを取る事、
・ゆがみをとったら、それをキープできる筋力を付けていく事
をしていきましょう。
姿勢もとっても大事です！
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